Top Message

トップメッセージ

Stand By
Hokkaido

いつも北海道のそばに。

2023年、アフターコロナへの転換にともなってお土産菓子市場が少しずつ回復し、私たちは新たな出発のような気持ちで日々の業務に向き合ってきました。各地の特約店や直営店、白い恋人パークにお客さまの姿が戻り、3年ぶりに開催できるイベントがあり、工場では多くの製品をつくり続けられる。そうした喜びとともに、コロナ以前よりも強く、たくましくなったISHIYAグループを実感しています。

2023年から4ヵ年で計画した中期経営計画のスローガン「Stand By Hokkaido」を実現するために2023年も様々な取り組みを行ってきました。5月にオープンした札幌近郊以外で初の道内直営店、「ISHIYA イオンモール旭川駅前」もその一つです。北海道の皆さんとの接点を増やしたい、お菓子一つからでも気軽に手にとっていただきたい、という願いを実現しました。以前だと「旭川に出店しても地元の方に喜ばれないのでは」と尻込みしていましたが、準備に準備を重ねて挑戦した結果、大勢の方から支持をいただくことができました。

北海道のほかの地域でもお客さまとの接点を広げる準備を進めています。2023年の大きな出来事として、鳥インフルエンザの影響による卵不足がありました。「白い恋人」の生産量は大きく落ち込み、コロナ禍後、再び大打撃を受けました。しかし私たちはこれを一つの契機ととらえ、「北海道に誇れるISHIYAブランド」に立ち返り、販売拠点や方法の見直しを続けてきました。これからも北海道を原点としたブランドの確立を目指します。また、北海道の一次産業が抱える課題について、農畜産物を原材料とする私たちはもっと理解を深め、積極的に関わっていかなければ、という思いを新たにしました。今までも株式会社北海道150年ファームなどで農業への貢献を目指してきましたが、さらに取り組みを進めたいと思います。

社内では組織体制の変革を実施しました。コロナ禍を乗り越え、従業員の意識が「自ら考えて実行する」という方向へ変わった今こそがチャンスと考えたからです。2023年5月に各部の係長・主任といった役職を廃止し、従来のピラミッド型からサークル型の組織に変更しました。業務ごとにリーダーを配置していますが、リーダーは立候補制で、チームのメンバーにより選出されます。これは私が社長に就任して以来やりたかった変革で、誰でも言いたいことを言えるフラットな組織をつくることが目的です。いよいよその一歩を踏み出し、少しずつ効果が現れていると思います。

引き続き、特に力を入れたいことは、グループ企業であるサザエ食品株式会社、十勝製餡株式会社とのさらなる連携。お土産・ギフト・洋菓子といったISHIYAの強みと、毎日食べたいおにぎりやお弁当・和菓子といったサザエ食品の強みを掛け合わせ、相乗効果を発揮できる取り組みを行っていく予定です。
Stand By Hokkaido
ISHIYAグループはこれからも地域社会の一員として、北海道の発展に貢献してまいります。

石屋製菓株式会社・
石屋商事株式会社
代表取締役社長 石水 創