Environment

環境

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ISHIYAの企業理念「しあわせをつくるお菓子」
そして2020年に掲げた長期ビジョン「100年先も、北海道に愛される会社へ」
だからこそ100年先も北海道がすばらしいところであり続けてほしい。
そんな想いをお伝えするISHIYAサスティナブルストーリー。
今回はISHIYAでエネルギーやCO2削減の活動に取り組む人事総務部の鈴木遼さんにお話をお聞きしました。

IMG_5441.jpg人事総務部 鈴木遼さん

おかしな会社のまじめな取り組み。
エネルギーをよりクリーンに。
「白い恋人」製造時の電力はCO2排出実質ゼロに。

2023年は4月に「G7札幌 エネルギー・環境大臣会合」が開催されるなど、北海道も環境分野で世界から注目を集めることになりそうですね。
北海道に根を下ろし企業活動をするISHIYAだってその一つ。
環境分野での取り組みを少しずつ広げています。

取り組みの一つとして、2022年に「白い恋人」を製造する宮の沢工場(北海道札幌市)と北広島工場(北海道北広島市)は、実質再生可能エネルギーに転換し電力使用におけるCO2排出実質ゼロを達成しました。

衛生的な環境を保ちながらエネルギー管理もしていく。

現在、私は人事総務部の施設担当で社内設備の保守点検やエネルギー使用データの取りまとめ、各関係機関への報告書類の作成などをしています。2021年にはエネルギー管理士の資格を取得し、各部門を横断的に結成しているSDGs推進チームにも参画しています。日常業務の傍ら専門知識を生かしてエネルギーやCO2排出抑制に向けた全社目標のプラン策定・提案なども行っています。

「白い恋人」は本社のある宮の沢工場と2017年に稼働した北広島工場の2か所でのみ製造しています。

現在は全体の6割以上を北広島工場で製造しており、宮の沢工場と合わせると一日に最大140万枚も製造できる能力があるんです。なので、その分、エネルギーもたくさん使います。

ラング・ド・シャの焼成にはオーブンを使いますので、宮の沢工場では都市ガス、北広島工場ではLNG(液化天然ガス)を使用しています。また、製造機器の動力源はもちろん、食品工場という特性上、衛生的な環境を保つため室内の温度管理など空調設備などに多くの電力が必要なんです。

IMG_5344.jpg社内設備の保守点検も大切な業務

バラエティに富む業種の宝庫。まずは現状把握から。

ISHIYAは菓子メーカーですが、実は多様な業種が集まる会社なんです。

製造一つとっても大型のラインで大量生産する部門から職人が一つひとつ洋生菓子を手作りしている人たちまでいます。販売だと白い恋人パークといった大型のテーマパークから百貨店やGMSで小売り店舗を運営する部門まで様々です。もちろん営業部門のスタッフもたくさんいて、北海道をはじめ日本全国を飛び回っています。

またそれらを支える品質管理や事務スタッフ、お菓子を開発する人たち、白い恋人パークの庭園や宮の沢白い恋人サッカー場の保守をする人たちまで。日本を探してもここまで多様な事業展開をしている会社って珍しいかなと思います。まさに社会の縮図みたいなところです。

IMG_5500.jpg多様な業種があるからこそチーム内で日々のミーティングは欠かせない

そんなバラエティに富んだ会社なので、エネルギー管理一つとってもどこから手を付ければ良いのやらと思い、まずは現状把握から始めました。
施設ごとのエネルギー使用量やCO2排出量の分析などしてみると対策をする必要のあるところがどんどん見えてきたので、まずは空調や空気圧縮機、排水処理設備の運転時間の見直しなどの省エネ活動から始めました。

製造部門で使用するエネルギーはもともと全社の使用量の多くを占めていることはわかっていましたが、詳細なデータを集計して具体的な数値を算出した上でCO2排出量がどの程度抑えられるかを検討しました。

その結果、電力使用におけるCO2の排出抑制が良いのではと考えました。

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具体的には代理店である株式会社エゾデンを介し、株式会社エネットと小売供給契約を締結しており、エネットの再エネ導入支援メニュー「EnneGreen」を導入し、電気(主に天然ガス発電等の電気)に再エネ指定の非化石証書を組み合わせることで実質的に再生可能エネルギー電気(二酸化炭素排出量がゼロ)100%を実現しています。

北広島工場で2022年の7月から、宮の沢工場も同年9月から採用しています。

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環境への配慮で“地域のしあわせ”を実現したい。

これまでも商品にはバイオマストレーを採用したり、手提げ袋をプラスチック製からFSC®認証紙の紙袋に切り替えるなどお客さま視点での取り組みはしてきましたが、製造部門でのCO2排出抑制など抜本的な取り組みは遅れていました。
なので、ようやく第一歩が踏み出せたってところです。

お菓子の美味しさや品質、お客様へのサービスはもちろんのこと、今後は環境への取り組みなど社会的な側面も考えながら事業活動をしていくことが外部からの評価につながるのではないかと考えています。

企業理念「しあわせをつくりお菓子」は、お客さまのしあわせ、社員のしあわせ、地域のしあわせからできているんです。

環境への配慮ってまさに地域のしあわせですよね。
北海道、札幌の中でそういう活動においても注目されるような会社にするため、もっともっとスキルアップをしていきたいと思っています。

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